官网: http://w3.bs-i.co.jp/anime/kanon/
第01話「白銀の序曲~overture~」
夢
夢を見ている
毎日見る夢 終わりのない夢。
赤い雪 赤く染まった世界
夕焼け空を覆うように 小さな子供が泣いていた
せめて 流れる涙を拭いたかった
だけど 手は動かなくて
頬を伝う涙は雪に吸い込まれて
見ていることしかできなくて
悔しくて 悲しくて
大丈夫だから
だから 泣かないで
「約束だから」
それは誰の言葉だっただろう
夢が別の色に染まっていく
「うん 約束 だよ」
第02話「雪の中の入祭唱~introit~」
夢
夢の中にいる
いつもと同じ ずっとずっと同じ風景の繰り返し。
ゆっくりとまどろみに揺られながら ただ一つのことだけを願う
「目を閉じて次に開けたとき 別の風景が見えますように と」
第03話「記憶のない組曲~partita~」
夢
これが夢であることに気づいたのは いつだったろう
ずっとずっと昔
それともほんの数分前
その答えさえも 夢の中にかすんで
流れているのかさえわからない時間の中で
いつか 目覚める日を夢見ながら
第04話「休日の奇想曲~caprice~」
夢
夢には終わりがある
どんなに楽しい夢も どんなに怖い夢も
暖かい布団の中で お母さんに揺り起こされて 夢は途切れる
ずっとずっと 変わらない朝の風景
だけど今は
夢に終わりがなくなったのは いつからだったろう
第05話「魔物たちの小夜曲~serenade~」
夢
夢を見ている
誰かを待っている夢
遠くに聞こえる雑踏の中で、
小さなベンチに座って たったひとりで、
来るはずのない人を…。
何時間も 何日も
そして 何年も
第06話「謎だらけの嬉遊曲~divertimento~」
夢
夢の始まった日
木漏れ日の光が眩しかった
雪の感触が冷たかった
そして 小さな子供が泣いていた
その泣き顔が 今も思い出せない
第07話「家出と仔猫の遁走曲 ~fuga~」
N/A
第08話「追憶の幻想曲 ~fantasia~」
N/A
第09話「子狐の子守歌~berceuse~」
N/A
第10話「丘の上の鎮魂歌~requiem~」
N/A
第11話「光と影の間奏曲~intermezzo~」
夢
夢に終わりがなくなった日
いつものように いつもの場所で
ずっとずっと
ただ待つことしかできなくて それしかなくて
だから
今も待ち続けている
第12話「異形の円舞曲~waltz~」
夢
夢の中にいる
喧噪が聞こえる
遠くから 近くから
さざ波のように 絶え間なく響く。
忙しそうに歩く大人たちベンチに座る 小さな姿に気づくことなく
第13話「あぶなげな三重奏~trio~」
N/A
第14話「ひびわれた協奏曲~concerto~」
N/A
第15話「かくれんぼの小奏鳴曲~sonatine~」
N/A
第16話「真夜中の聖譚曲~oratorio~」
N/A
第17話「姉と妹の無言歌~lieder ohne worte~」
N/A
第18話「消え去りゆく緩徐楽章~adagio~」
N/A
第19話「ふれあいの練習曲~etude~」
N/A
第20話「別れの夜想曲~nocturn~」
N/A
第21話「君のいない輪舞曲~ronde~」
N/A
第22話「追想の交響楽~symphony~」
N/A
第23話「茜色の終曲~finale~」
夢
夢を見ている
また同じ毎日の繰り返し
終わりのない朝を望んで
そして 同じ夢の中に帰ってくる
赤くて 白くて
冷たくて 暖かくて 悲しくて
そして また同じ毎日の繰り返し
ずっと前から 何年も前から気づいてた
終わらない夢を漂いながら
来るはずのない 夜明けを望みながら
ボクは ずっと同じ場所にいる
声の消えた雑踏
顔のない人が目を前を行き交う
誰も たった一人でベンチに座っている子供の姿なんか 気にも留めない
人を待っている
来ないと分かっている人
もう逢えないと分かっている人を
何年も 何年も ボクはずっと待っていた
繰り返される夢の中で 来るはずのない夜明け。
だけど...
第24話「夢の果ての追復曲~kanon~」
夢
夢を見ている
大好きな人が傍に居る夢
その人は ボクに話しかける
色んな話を聞かせてくれる
7年ぶりに会った 従兄妹のこと
人間になった 子狐の話
毎日学校の裏庭を訪れる 不思議な少女
お化けと戦う女の子。
そして 夕暮れの街で再開した幼馴染
夢
夢を見ている
大好きな人の傍に居る夢
繰り返される 当たり前の毎日
そんな夢の欠片が 何度も何度も訪れて
心を少しずつ 満たしてゆく
空から降る雪の欠片が 街を白く染め替えていくように
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冬
雪の舞う街
新しい足跡を残しながら
商店街を駆け抜ける事が好きだった
春
雪解けの街
木々の幹に残る小さな雪の塊を
手ですくいとる事が好きだった
夏
雪の冷たさを忘れた街
傾けた傘の隙間から
霞む町並みを眺める事が好きだった
秋
雪の到来を告げる街
見上げた雲から舞い落ちる
小さな白い結晶を掌で受けとめる事が好きだった
そして
季節は冬 雪の季節
街が白一色に覆われる季節
流れる風景が好きだった
だけど
雪に凍りつく水溜りのように
ボクの時間は止まっていた
この四角い部屋の中で
季節のない時間の中で
ボクは ずっと独りぼっちだった。
繰り返し繰り返し
夢の中で同じ風景を眺めながら
明けない夜に身を委ねながら
だけど
ゆっくりと 夜は白み始めていた...



